歴史文化遺産を通したESDの推進

 国宝や重要文化財などに指定された建造物や仏像、長年にわたり受け継がれてきた伝統行事など、奈良には豊かな歴史文化遺産があります。この特色を生かし、奈良教育大学では、歴史文化遺産を通したESDの研究や推進、教材開発、教員養成に取り組んでいます。その中核が平成24年度から取り組んでいる「地域と連携した『学ぶ喜びを知り、自ら学び続ける』教員の養成に向けた持続可能な発展のための教育活性化」プロジェクトです。(http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~katohs/manabu2013.htm
 

ユネスコスクール支援

奈良ESDコンソーシアムを中心としたユネスコスクール活動支援

 
 文部科学省の平成26年度ユネスコ活動費補助金(グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業)において、本学が受託した 「グローバル人材育成を見据えたESDコンソーシアムの構築とユネスコスクール間交流によるESDの推進-国際(Think global)と国内(Act local)の融合-」の一環として、奈良市、橿原市、彦根市、橋本市を中心にユネスコスクール等への活動支援をしています。

① 学校間交流の促進
 ESDに取り組む子どもたちの意欲の向上と活動内容の改善を目的に、コンソーシアム内のユネスコスクールの学校間交流を促進しています。今年度は6校が交流することができました。

② 奈良市中学校生徒会交流会支援活動
校間交流を促進しています。今年度は6校が交流することができました。
 現在、奈良市立の中学校は22校あります。8月11日には、本学附属中学校を含めて11校の生徒会が本学に集まり、リーダーシップやいじめをテーマとした勉強会を行ったほか、9月第一週に統一行動を取ることを話し合いました。今年は「しっかりあいさつする」と決まり、2学期はさわやかにあいさつ運動からスタートしました。
  


 

ESD活動紹介

 テトラモデルによる双方向のESD研修 

 大学生・大学院生・教職大学院生・現職教員・大学教員が一緒にESDについて学び合うことで、学生にとってはより実践的なESDを、現職教員にはESDの理論を学ぶ機会となっています。

① 学ぶ喜び・ESD連続公開講座
温暖化の影響をテーマとした白浜の磯での生物調査
 ESDの理論や実践事例について、また生徒指導や学級経営などをテーマに年10回の連続公開講座を実施しています。講座内容は次世代教員養成センターのホームページで公開しています。

② 学生・教員合同研修
地域の環境や文化遺産のESD教材開発をテーマに、現地へ出かけ、専門家から教えていただいたり、調査活動を行ったりする合同研修を実施しています。今年は和歌山県立自然博物館、熊野三山、京都大学白浜水族館、太地町立くじらの博物館、野洲市家棟川流域観光船等で合同研修会を実施しました。専門的な学びもさることながら、現職教員と学生が顔見知りの関係になることで、学級経営や保護者対応など、大学ではなかなか学
べない学校現場について教えていただく機会にもなっています。

 ※写真(右)は温暖化の影響をテーマとした白浜の磯での生物調査

③ ESD連続セミナー
 ESDの指導ができる教員の養成、現職教員の研修として、ESDの理論、学習内容、学習方法について連続して学びあう機会を設けています。現職教員の勤務終了後の18時30分からという、遅い時間にもかかわらず、毎回、多くの先生方と学生が参加し、ディスカッションを中心としたセミナーを開催しています。今年度は奈良市だけでなく、橋本市でも5回連続のセミナーを開催しました。来年度は彦市でも開催する予定です。