領域横断型環境学、ホリスティック教育アプローチ、ユネスコスクール地域ネットワーク形成
 

ユネスコスクール支援内容

1.ユネスコスクール地域ネットワーク形成の支援

 
  2003年に発足したASPnetの大阪地域ネットワーク(大阪ASPnet)は、加盟校の増加によって2009年から団体規約を持つ「大阪ユネスコスクール(ASPnet)ネットワーク」へと発展し、現在は関西地域の国公私立だけでなくNPO法人立の小中高35校が加盟しています。運営は、定期的に開催されるコーディネーター会議によって行われ、協同実践のための話し合いなどが行われています。 特徴的なことは、「ASPnet」の名の通り、行政区分を超えた連携によって活動が行われていることです(2007年にBSPから導入)。この事務局は、2010年から大阪府立大学に置かれ、各教育行政機関とも連携しながら地域のユネスコスクール学校群の連携を促進しています。
 また、大阪の多くのユネスコスクールは、DESDが開始される以前から、ユネスコの理念に掲げられる平和の文化や持続可能な社会につながる多岐にわたる教育課題について、各加盟校が地域の課題とつなげて取り組んできました。 その成果は「アジア・北欧7か国ESD高校生国際会議(2008年)」や「ESD国際ワークショップ(2011年)」、そして「日韓中高校生ESDフォーラム(2013年)」、「アジア太平洋8カ国高校生ESDフォーラム(2013)」を開催することにつながり、確実に世界との学びあいを深めています。 そして、これらを高校生自身が運営し、高校生によって成果を共有するシステムを確立させてきたことで、岡山市で開催されたユネスコ世界大会の「高校生フォーラム」(2014年)で世界の高校生が主人公となるよう支援してきました。
 義務教育段階においては、2011年に引き続き、2014年12月に中国と日本の小中高大学生が、「若者世代」をキーワードに、それぞれの年代や世代に応じた課題を若者世代として共有し、未来にあふれる子どもたちの希望と学びを共有しました。この企画立案に当たっては小学校、中学校、高校、大学の教員が共に知恵と経験を出し合い、教員間の連携も行われます。もちろん、事前に中国の先生方とも相談し、プログラムを共に創ったり学びの成果を相互に共有したりして一過性の企画にならないよう工夫をしています。
   重要であることは、政治上の対立の肩代わりを私たちが行うのではなく、ユネスコ憲章前文に掲載される通り、教育の力で「平和の文化」をどのように築くか、という原理で一致していることです。ここにUNESCO ASPnetやESDの意義があります。

 

 

ESD活動紹介

2. 学部横断型副専攻「環境学」・大学院「国際環境活動プログラム」開設

人類は持続可能性をめぐるさまざまな問題直面しており、それらへの対応が喫緊の課題となっています。 持続可能な社会づくりを進めていくESDのためにも、いわゆる「環境人材」の育成の必要性が指摘されています。そのために、持続可能な循環型社会の形成へ向けて多様な環境問題を複合的・科学的な視点から正しく理解することを目指し、エコロジー・サイエンスや環境技術を開発する生命環境学部、工学部、そして持続可能な社会システムやライフスタイル、価値・態度の形成に関わる人間社会学部や経済学部が協力して学部・大学院の一貫教育副専攻プログラム「環境学」を開設しています。また全大学院生(博士前期課程)を対象にした「国際環境活動プログラム」や、連続セミナー「持続可能な現代社会の創造に向けて」(全8回)を文系・理系の教員が担当して学内外を問わす広く持続可能性について研究しています。